【コンクリートの成分】江とリン外と(エトリンガイト)、、、聞いたことあるような、、、

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最初の予測変換では絶対に出てこない「エトリンガイト」
(私はこの記事書いているうちに出るようになりました。)

特徴としてはアルミネート相と硫酸塩(あと水)と反応して生成され、凝結や初期強度に寄与するとともに膨張もするため膨張材としても利用される。

一方で硫酸塩と反応するため使用する場所によっては後ほど予期せぬところで生成されてしまい膨張し構造物に悪影響を及ぼす

また、養生の初期で高温状態になるとエトリンガイトが分解されて、それが後ほど条件が整うと再生成されてしまい、これまた予期せぬ膨張を起こし構造物に悪影響を及ぼす

コンクリートをどんなところで使うかや養生の方法をしっかり検討することが肝心!!

「私って硬くなって膨らむんです!」なエトリンガイト

これまで土木を学んだ人の中でどれだけの人が「エトリンガイト」を覚えているだろうか?(いや、覚えていない)。覚えている人の中でもしっかり説明できる人はあまりいないのではないだろうか、一応どんなものか説明すると、

セメント水和物の1つで化学式では「3CaO・Al₂O₃・3CaOSO₄・32H₂O」で

表されます。書いといて何ですがこれ見てもほぼ情報得られないという(かろうじて、カルシウムや酸素やら水素やら入っているんやなってところでしょうか)。エトリンガイトさんは、アルミネート相(C3A)と硫酸塩(石膏、硫酸マグネシウム等)が反応することで生成され、硬いのでそれ自体で強度を持つのと膨張するので、膨張材としての役割を果たすこともある奴です。針状の結晶になるので見た目はかなり刺々しくてウイルスみたいな感じ。。。

本当にウイルスとなることもあるエトリンガイト

膨張材のように上手く使えればよい働きをするエトリンガイトですが、上手く活用できないと構造物をぶっ壊しにきます。

エトリンガイトさんは、一般的なコンクリートでは普通に生成され、主に凝結や初期強度の発現に寄与するので膨張材以外としても普通に必要とされています。しかし先ほど書きましたがアルミネート相と硫酸塩が反応して生成するため、硫酸塩と接する可能性がある場所(下水道、温泉地、特殊な土壌等)では必要以上にエトリンガイトを生成して膨張してひび割れを起こしたりします。。。

その他にもDEF(Delayed Ettringite Formation)というものがあります(なんかカッコいい、恐ろしいけど)。初期養生の段階でコンクリート温度が70度を超えるとエトリンガイトが一度分解されてしまい、そのコンクリート内に一定程度の硫酸塩と水分の供給があると、エトリンガイトが遅れて生成されて膨張により構造物を後ほどぶっ壊すといった代物です。この変状については蒸気養生を行ったりするプレキャストコンクリートに多いみたいです。

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