「与えるって自分の時間や資源が減ってしまうお人好しのやることなのでは?」
そう思っている人にこそ読んでほしい一冊が「GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代」
与え合うとコミュニティーの利益の総量が増えてみんな得するけれど
奪い合うと元々の利益の取り合いなので一部の人しか得しないしその得も小さくなってしまう
今一度自分がどんな風に人間関係を構築しているか見つめなおしてみよう
隙あらば”与えたい!”
今回おすすめしたい本はアダムグラント先生の「GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代」です。読んで最初の感想は、「自分ってめちゃくちゃせこくて損な生き方してきたな〜」です。
内容の前に、、、
内容に触れる前に、この本の著者のアダムグラント先生ですが、人並みな表現ですがすごい人です。ペンシルベニア大学ウォートンスクールで最年少の28歳でテニュアをとってます(テニュアとは終身在職権のことで、給料のことは気にせず好きなように研究しちゃってどうぞな権利)。
3種類の人間
本書では、
ギバー→与える人
マッチャー→損得の勘定を合わせる人
テイカー→搾取する人
の3種類に人々を分類していて、自分はマッチャーだったな気づきとても嫌気がさしました。ギバーになって、みんなに何か分けるのは一見してただのお人好しに見えるのですが、分けたものでみんなが成長して更にまた別の人に分けていくとどんどんどんどん全体のパイが大きくなり、結果的に全員が利益を得るんですね。
”みんなで与え合えば増える”この当り前さ
言われてみれば当たり前のこの妙ですが、読んだ時に私は心にグサグサと刺さりました。自分の人生を振り返ってみても、何かを奪い取って上手くいったことはあまり思いつかないけれど、与えてもらったチャンスや優しさではたくさん成果を上げられたなと思い出せます。
そして今は仕事で、やってもらった分は報いろうという完全なマッチャーの思考でやっていたのでアカンアカンとなりました。
与えてこその楽しさ、やりがい
そこからは自分がいかにチームに対して利益をもたらせるかを考えながら働いています。これが不思議で、その働き方にしてからの方が、仕事が楽しいんですよね。感覚としてはみんなのために動いているという大義と、考えながらプロジェクトを推進しているという自発性を感じれているからかなと思います。
みんなが困ってたりめんどくさがっている仕事があったら一回それをやってみて、どうやったら楽にできるかな〜、とゲーム感覚で取り組むと面白さも生まれてなおのことやりがいが出ました。この創意工夫は箱庭ゲームに通ずるものがあるなと思ってます。
成果を上げたいのであればこそ、、、
そしてそもそも全員がマッチャーとかテイカーだったら大きな成果を出すのは難しいのではと思いました。クリエイターとかは一部の職種は別ですが、私のようにインフラの建設・保守なんかは1人ではホントに何もできないです。そんな中みんなが、損得勘定や搾取だけ考えてしまうと、最初のお願いが一生通らないのではと。「GWから頼み事されたがコイツには何もしてもらったことはないし頼むこともこちらにはないからこの頼み事は聞かん!」みたいな感じで。。。マッチャーやテイカーが多くても最初の与える部分を自分ができれば最悪な状況からは一歩前進できるのかなと。
優しさに付け込まれ搾取されないためには
ただこれだと搾取されまくってギバーの人はあまりにも報われないのでそこは本書でも触れています。あからさまなテイカーにはマッチャーとして対応してたまにギバーとしても接するのが良いみたいです。比率は3:1がベストなよう。周りがテイカーだらけなんて地獄な状況はあまり考えたくありませんが、上司とかがテイカーだったらこんな感じで自衛したいですね。私の上司はマッチャー寄りかなとは思います。
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