・開削工法やトンネル掘削で発生する変状
・掘削底面が膨らむ現象を指している。(開削工法においては、被圧帯水層からの水圧により膨れ上がることを指している)
・似たような現象でヒービングというものもあるが、文献によって使い分けのされ方が異なる
細かい用語の説明は、本文のURLとかを参照!
盤ぶくれとはどんな現象なのか
を話す前に、これ習った時に似たような現象をいくつか習ったかと思います
ボイリング、ヒービング←この二つと盤ぶくれ含め、開削工法の話をされた時に合わせて聞いたことあるのではと思っております
こ奴らのとの違いにも触れつつ現象を理解するとわかりやすいと思うので合わせてまとめます
現象名 | 盤ぶくれ | ボイリング | ヒービング |
概要 | 掘削底面が難透水性の粘土地盤で、被圧帯水層からの水圧により地盤が盛り上がる | 山留め背面の地下水の浸透力により掘削底面の砂質土地盤が液状化し支持力を失う | 山留めの背面土が載荷重となり滑り破壊のような形で掘削底面の粘性土地盤を持ち上げ膨らむ |
英語表記 | heaving | boiling | heaving |
被圧帯水層ってなんぞって方は、下のURLの文献が参考になるので見てみて損はないかと
(図もあって地下水のことが非常にわかりやすくまとまっています。)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/mizu_junkan/tikasui_management/pdf/siryou4-3.pdf
首都官邸ホームページ「地下水用語集」
あと、ヒービングと盤ぶくれが同じ英語表記になっている件ですが、これは文献によって同じ現象を用語を変えて表現して一応分類を分けていることに起因しています。
追加でややこしいのが、盤ぶくれに関しては、トンネル掘削においても使用される用語なんす。
なので、ボイリングとヒービングで開削の話をしていたかと思ったら、盤ぶくれでトンネル掘削と開削工法での現象がごちゃ混ぜになった解説が書いてあったりして混乱を招くんですね~
これまた、わかりやすく解説された文献があるのでリンク貼っておきます
基礎工 vol.27, No.8 pp.2-4
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